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家族を超えた住まい

2017-01-07

家族を超えた住まい

寮や一軒家をリノペーションしてシェアハウスとして貸し出すケースが一般的な中、
これは業界的にも珍しい、新築のシェアハウスの計画である。近年急速に増加し
つつあるシェアハウスは、水回りやリビングを住人たちで共有する、
いわば大きな家のようなスタイルの住まいである。異なるのは、
住まい手が家族でない他人であることだ。

シェアハウスLT城西 D-FLAT04

シェアハウスLT城西 D-FLAT04

新築が可能にする、
シェハウスのプロトタイプ

今回の設計は、新築であることを積極的に捉え、これまでリノペーションによって試みられてきた
共用部の空間設計を、建築全体の構成のあり方にまでフィードバックしたものである。
プロトタイプとしての汎用性を考え、構造は単純な3640ミリメートルのグリッドとし、
個室を立体的に配置することによって、残余としての共用部に異なる居心地の居場所を複
数作り上げた。 結果としてここではそれぞれの場所の天井高や広さに変化が生まれ、
入居者はひとりで思い思いに過ごしたり、少人数で集まったりすることができる。
こうした空間づくりによって、住人はより気軽に、個室の延長として共用部を利
用できるようになる。また平面図では一見同じに見える個室の性格は、
リビングからの距離や経路といった共用部との関係性によって、ひとつとして同じものがない
状況をつくり出した。

シェアハウスLT城西 D-FLAT04

シェアハウスLT城西 D-FLAT04

軽やかなシェア

シェアという言葉は、常に誰かと場を共有しなくてはならない、誰かと一緒にいなくてはいけない、
という窮屈さを連想させてしまうことがある。私達は、個がより自由に自分の居場所を選択し、
より気軽に他人と暮らす豊かさを享受できる、そんな住まいを実現したいと考えていたが、
今回LT城西で確かな手応えを感じることができた。若い世代をターゲットとしたシェアハウスが主流な中、
よりプライバシーを重視した、夫婦や高齢者など様々な世代に適したシェアハウスが求められているという実感がある。
今後はそういった住まい作りにも挑戦をしていきたいと考えている。

発行所:株式会社KJ
2014.6

シェアハウスLT城西 D-FLAT04

シェアハウスLT城西 D-FLAT04


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