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LT城西

第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展・日本館カタログ

2018-04-26

血縁や地縁に関係なく、個が自由に繋がる関係の構築

かつて複数の世代から成り立っていた家族は、

高度経済成長の中、地縁・血縁を断ち切った核家族という形式を経て、

現在は人の動きがますます流動化し、ついに単身世帯が最も多い社会になってしまった。

終身雇用も崩壊し、会社と核家族の時代が個(孤)の時代へと変化しつつあると言える。

この状況を悲観的に捉えるのではなく「個が繋がる時代」として乗り越えるために、

場づくりにおいてプログラム・運営と建築の両方が生まれ変わる必要がある。

この作品は、こうした新しい住まいの形としで、新築で計画されたシェアハウスである。

木造の慣習的なモデュールを用いながら2間(3.6m)のグリッドに13の個室を立体的に配し、
建物の高さを2.5層分に調整することで複雑なな凹凸をもっ立体的な空間が生まれている。
共有のリビングやダイニング、アルコーブがひと繋がりになりながら分散しており、
血縁関係にない人同士が集まって生活する家としてさまざまな使い方と距離感が生み出されている。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展・日本館

血縁や地縁に関係なく、個が自由に繋がる関係の構築

 

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展・日本館

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展・日本館

 

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